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補償額が決まるまで
補償額の決定には建物の評価によって大きく左右されます。
火災保険は保険の対象に損害が生じた場合に、その損害の補償やそれを損害発生直前の状態に回復させることを目的としています。
評価額は損害額算定の基礎であり、保険価額の評価は損害の補償に重要な意味をもつものになります。
評価額の算出基準
評価額の算出方法には、新価(再調達価額)と時価の2つの基準があります。
1.新価(再調達価額)
新価(再調達価額)とは、保険の対象である建物や家財などと同等のものを再築・再取得するために必要な額を基準とした評価額。
●「損害額の決定方法」を「新価・実損払」とする場合、また、『価額協定特約』を付帯する場合は、新価(再調達価額)での評価が必要になります。
●保険金のお支払が再調達価額ベースの場合十分な復旧費の確保が可能です。
2.時価
新価から使用した消耗分(減価分)を差し引いた額を基準とした評価額。
●「損害額の決定方法」を「時価額」とする場合、また、価額協定特約をセットしない場合は、時価額での評価に基づいて保険金額を設定します。
●保険金のお支払が時価額ベースのため、実際に必要な再取得費用と時価額との差額(減価分)が発生する場合があります。
評価の流れ
建物の評価額は以下の手順で算出します。建物の再調達価額を算出する方法には、『建築費倍率法』と『新築費単価法』の二つの方法があります。
※建物評価額には幅があります。必要資料をご用意いただければ、その幅の中からその建物に見合った具体的な補償金額を評価し、ご提示できます。お客様の実情にあわせて最適な保険金額をご提案させていただきます。
年次別指数法
建物の保険金額はまず建物の評価をすることから始まります。そしてその評価をもとに保険金額を決めますが新築時点での建築費が判明している場合は、その建築費(新築価額)に年次別指数を乗じて再調達価額を算出します。
■年次別指数とは・・・
火災保険で、対象となる建物を再調達価額で評価する方法の一つ。新築時の価額に保険会社が定める建築費倍率を乗じて算出します。
新築費単価表
建物の構造等級確認をし、各保険会社の標準とする建物の標準単価をもとに、建物の床面積を乗じ再調達価額を算出します。